>インプラント治療を安心して受けるためのチェックポイント

インプラント治療は、歯が欠損した際、その歯を補うための、外科手術を伴う治療法です。それ故に、失敗も起こりえます。代表的な失敗例を挙げてみますと、まず骨とインプラントが定着しない例があります。インプラントと骨がしっかり結合すれば、まるで天然歯のように快適なのですが、骨が定着しないとインプラントとしての機能が果たせなくなります。その原因として、骨に穴を開ける際まわりをヤケドさせてしまったり、インプラントが適切な位置に埋め込まれていないなどが挙げられます。

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そして、人口歯の部分が割れる・取れるといった失敗も耳にします。インプラントと人口歯をつなぐ装着具が緩んでいると歯が取れたりします。正しく調整が行われていないと人工歯が割れてしまうこともあります。その材質そのものが問題だったりします。

他に、痛みや痺れが取れない症状が残ることもあります。これも、ドリルで骨に穴を開けるときや、インプラント自体が神経を損傷または圧迫しているときなどに生じたものと考えられます。

また、インプラントそのものがグラグラしてしまうことがあります。手術の過程で感染したり、糖尿病の血糖値コントロールがうまくできず起きたりします。インプラント周囲炎(歯周病)により、炎症や骨吸収でグラグラしてしまうことがあります。

これらインプラントの失敗は、是が非でも避けたいものです。そうならないよう、歯科医と納得がいくまで話し合いを続け、着地点つまり治療計画を選択するようにしてください。基本的に、質問に対し、しっかり納得がいくように答えてくれない、ぼやかす、などが見受けられたら、その歯科医院は選ばないほうがいいでしょう。いくつかチェックポイントがありますので、話し合いの際の参考にしてください。

チェックポイント1として、症例数を確認してください。これまで歯科医が経験された症例について詳しく聞いてみてください。クリニックによってはホームページにアップしているところもありますので、事前にチェックしておきましょう。

チェックポイント2として、使っているシミュレーションソフトを尋ねてください。CT画像をもとに手術をシミュレーションするソフトは、正確な手術をする上での大きなサポートになります。

チェックポイント3として、カウンセリングでの説明内容です。中には強引にインプラント治療をすすめてくる歯科医もいます。良い歯科医は、インプラント治療以外の治療方法(ブリッジや入れ歯など)も必ず説明してくれます。検査の結果をもとに、期間・費用・治療計画について、とことん話し合いましょう。その上で、選択・決断をしてください。

チェックポイント4として、素材の確認です。インプラント、装着具、人口歯の各素材をよく確認してください。稀に安く粗悪なものがあります。

チェックポイント5として、手術室の環境をチェックしてください。できれば、クリーンルーム、もしくはインプラント用の手術室がきちんと準備されているか、です。手術を行うので、滅菌されたクリーンルームで施術されることをお勧めします。

チェックポイント6として、アフターフォローの体制はしっかりしていますか。自宅でのケアも大事ですが、定期健診でメンテナンスすることが大切です。インプラント周囲炎などの症状が悪化してから治療をはじめても、進行状況によっては、時既に遅しとなります。せっかく高額で入れたインプラントが外れてしまうことになりかねませんので、ご注意ください。

インプラント治療は、外科手術を伴う、専門性の高い口腔内治療法です。であるからこそ、患者さんとしっかり向き合ってくれる歯科医院もしくは歯科医にお任せしたいものです。カウンセリングを無料で実施しているクリニックもありますので、利用してみるのもいいと思います。複数の歯科医の話を聞いて、納得の行く形で治療をはじめてください。インプラント治療は治療後もメンテナンスを続けていきますので、信頼関係を末永く続けられる歯科医院とおつきあいしてください。